「RES-P工法」概要
弱い地盤を強くして住まいの安心を守る
RES-P工法の特徴
設計・施工の管理指導は、(株)設計室ソイルで一貫して行っております。
1.複合地盤補強として設計可能
RES-P工法の適用範囲
適用地盤
粘性土地盤および砂質土地盤。
ただし、ピート地盤および地震時に液状化の恐れのある地盤※には適用できません。
※:ピート地盤ならびに液状化発生の可能性がある地盤については、地域毎の地盤図などの既往資料の調査、または別途の地盤調査により、対象建築物の設計者の判断が必要です。
建設予定位置にてスクリューウエイト貫入試験(場合によっては平板載荷試験やボーリング調査、コーン貫入試験等を追加)を実施し、基礎下2mまでの地盤強度が表に示す条件を満足する地盤に適用できます。
適用構造物
A 小規模建築物
下記の1〜3の条件全てを満たす建築物が適用対象です。
1.地上3階建て以下
2.建築物高さ13m以下
3.延べ床面積1500㎡以下(平屋に限り3000㎡以下)
B 小規模工作物
適用基礎構造
長期設計荷重度が50kN/㎡以下の布基礎もしくは80kN/㎡以下のべた基礎に適用可能です。
RES-P工法の設計

RES-P工法は、建物の荷重を支えるために、地盤の状態に応じて、地中に貫入するパイプの貫入深さと配置を決定します。RES-P工法では、パイルド・ラフト基礎工法の一種ですので、地盤がもともと持っている支持力と貫入させるパイプの支持力の2つの力を合わせて建物の荷重を支えます。
設計の基本的な考え方
RES-P工法では、建物の荷重(P)を地盤の支持力(Pc)とパイプの支持力(Pp)の両方で支持します。
RES-P工法で補強した地盤の長期許容支持力 qra と短期許容支持力 qre は、実験より求めた荷重分担比より、それぞれ次式で評価します。ただし、qre の値は qra の2倍以下とします。
ここで、qd は地盤強度(kN/m2)、Pd は設計パイプ耐力(kN)、A はパイプ1本あたりの負担面積(m2)です。
RES-P工法の施工
RES-P工法は専用機械を用いて施工します。設計に基づいた配置の通りに、パイプ(細径鋼管)を回転圧入で地盤に貫入します。施工時にはパイプの鉛直性、貫入深さ、貫入抵抗を同時に記録します。パイプの仕様は表に示す通りです。材質および防錆処理は3種類から選択して使用します。

施工フローと専用施工機

パイプ仕様
径(mm) | 48.6 |
肉厚(mm) | 2.4 |
材質および防錆処理 | ①溶融亜鉛めっき処理(JIS H 8641 HDZ40),または,同等以上の性能1)を施した一般構造用炭素鋼管(JIS G 3444 STK500) |
②溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321のAZ150)の仕様でめっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工したもの | |
③溶融亜鉛-6%アルミニウム-3%マグネシウム合金めっき鋼板(ZAM190)の仕様でめっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工したもの | |
④内面に溶融亜鉛めっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工した後に、外面に溶融亜鉛めっき処理を施したもの(PPZ) |
RES-P工法の施工例

よくある質問
設計編
どのようにパイプ間隔と長さを算出していますか?
パイプの配置は、基礎の種別(布基礎またはべた基礎)と長期設計荷重度および地盤強度から定めたパイプ1本あたりの負担面積を基に決定しています。パイプ長さはスクリューウエイト貫入試験の結果より摩擦力を計算し、設計パイプ耐力を確保できる長さとしています。(詳しくは技術資料「RES-P工法とは」をご参照ください。)
どんな地盤でも適用できますか?
本工法の適用地盤は粘性土地盤および砂質土地盤です。ピート地盤および地震時に液状化の恐れのある地盤には適用できません。適用地盤について詳しくは技術資料「RES-P工法とは」をご参照ください。
パイプには水平力がかかりますか?
パイプと基礎本体とは、地震時の水平力を与えないために、基礎本体とは一体化させません。
基礎の形状はどんな基礎でも良いのですか?
本工法はパイプ周面の摩擦力と地盤の支持力の複合作用により建物荷重を支持する工法です。したがって、本工法が適用できる建物は、直接基礎と呼ばれる基礎である必要があります。ただし、独立基礎には適用できません。直接基礎とは、建物荷重を地盤で支えるために、基礎と地盤とが直に接し、建物の荷重が基礎底面を通して地盤に伝わる構造です。直接基礎には、布基礎、べた基礎、独立基礎が該当します。
支持層のないところで適用できるのですか?
本工法はパイプの周面摩擦力と地盤の支持力の複合作用により建物荷重を支持する工法です。そのため、支持層のない地盤でも適用できます。
施工編
パイプの材質について教えてください。
一般構造用炭素鋼です。いわゆる「足場パイプ」として広く流通している細経の一般構造用鋼管を採用することでコスト低減を図っています。また、亜鉛めっきによる防錆処理を施しています。
施工期間はどれくらいですか?
施工本数によりますが、一般的な戸建住宅の場合はほぼ1〜2日で終了します。
パイプの腐食に関してどのような対策をしていますか?
亜鉛めっき処理を施した細経鋼管を使用しています。RES-P工法を採用した住宅の基礎からパイプを採取して、パイプの経年変化(腐食状況)について調査を行っております。パイプの抜き取り調査の結果からは、経過年数による腐食量減少の傾向は見られませんが、年間腐食量は一般の鋼管杭の約5分の1と小さく、腐食の進行速度を一定と仮定しても、腐食量は30年間で0.066mm程度です。パイプの耐久性に問題はないと考えられます。
施工時にパイプの耐力が基準値を満たさない場合の対処方法を教えてください。
打設直後の管理値として、経過時間の体力回復を見込み、下表に示す基準を設けています。 打設直後にこの基準値を確認できない場合などには、設計を見直してパイプ長さを変更します。
RES-P工法は図に示す管理体制にて運営されております。設計室ソイルでは、RES-P工法の設計・施工の管理指導を行うとともに、RES-P工法技術委員会・戸建住宅基礎地盤補強研究会を通じて当工法の研究改良・普及を図っております。工事費の見積および施工は指定施工会社が行っております。材料は指定の材料供給会社が納入しております。

- 東北
- 関東
- 中部
- 関西
指定施工会社
株式会社システムプランニング | 〒981-3133 宮城県仙台市泉区泉中央3-18-4 オフィス21 4階 |
TEL: 022-374-9808 FAX: 022-374-9235 |
指定施工会社
アースプラン株式会社 | 〒349-0131 埼玉県蓮田市根金1287-1 |
TEL: 048-767-1555 FAX: 048-767-1557 |
株式会社アースリレーションズ | 〒111-0042 東京都台東区寿3-15-15 蔵前ミハマビル5F |
TEL: 03-5826-5560 FAX: 03-5826-5564 |
株式会社アルク | 〒310-0846 茨城県水戸市東野町542-5 |
TEL: 029-246-9511 FAX: 029-246-9512 |
エイチ・ジー・サービス株式会社 | 〒260-0042 千葉県千葉市中央区椿森1-11-7 |
TEL: 043-290-0112 FAX: 043-290-0113 |
株式会社恩田組 | 〒102-0082 東京都千代田区六番町1番地 恩田第三ビル |
TEL: 03-3261-1987 FAX: 03-3239-0944 |
兼松サステック株式会社 | 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3-3-2 トルナーレ日本橋浜町6F |
TEL: 03-6631-6561 FAX: 03-6631-6569 |
有限会社黒澤重機工事 | 〒340-0824 埼玉県八潮市大字垳119-1 エンゼルハイム1 101号室 |
TEL: 050-5210-3648 FAX: 050-5210-3648 |
株式会社サムシング | 〒135-0051 東京都江東区豊洲3-2-24 豊洲フォレシア9F |
TEL: 03-6770-9980 FAX: 03-5606-7766 |
株式会社ジオテクノ・ジャパン | 〒289-2114 千葉県匝瑳市上谷中2219番地9 |
TEL: 0479-70-0877 FAX: 0479-70-0866 |
ジオテック株式会社 | 〒170-0013 東京都豊島区東池袋3丁目20-21 広宣ビル3階 |
TEL: 03-5985-8191 FAX: 03-5985-5275 |
有限会社世和 | 〒144-0031 東京都大田区東蒲田2-11-2 |
TEL: 03-3736-4110 FAX: 03-3736-7274 |
株式会社創和 | 〒252-0235 神奈川県相模原市中央区相生3-11-16 |
TEL: 042-750-7999 FAX: 042-750-7990 |
地研テクノ株式会社 | 〒252-0312 神奈川県相模原市南区相南4-23-15 2階 |
TEL: 042-701-2360 FAX: 042-701-2361 |
千代田ソイルテック株式会社 | 〒340-0823 埼玉県八潮市古新田325 |
TEL: 048-995-9876 FAX: 048-995-9803 |
土筆工業株式会社 | 〒340-0822 埼玉県八潮市大瀬1丁目8番4 |
TEL: 048-997-2891 FAX: 0489-97-9430 |
テクノハーツ株式会社 | 〒272-0111 千葉県市川市妙典3-5-5 |
TEL: 047-390-2151 FAX: 047-390-2153 |
株式会社テラ | 〒103-0004 東京都中央区東日本橋2-24-7 東京プラスチック会館 5階 |
TEL: 03-5835-3911 FAX: 03-5835-3912 |
株式会社東亜機械工事 | 〒354-0002 埼玉県富士見市上南畑1400-3 |
TEL: 049-254-4131 FAX: 049-254-4171 |
株式会社袋内興業 | 〒240-0051 神奈川県横浜市保土ヶ谷区上菅田町1648番地 |
TEL: 045-383-0234 FAX: 045-383-6721 |
富士重機工事株式会社 | 〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢59-4 |
TEL: 0466-21-9390 FAX: 0466-21-9391 |
雅重機株式会社 | 〒132-0025 東京都江戸川区松江1-23-11 |
TEL: 03-3654-4191 FAX: 03-3654-4310 |
株式会社横浜ソイル | 〒221-0044 神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-11-8 FHレガ-レ 3階 |
TEL: 045-444-6041 FAX: 045-444-2728 |
ランドプロ株式会社 | 〒273-0021 千葉県船橋市海神6-18-13 |
TEL: 047-402-2494 FAX: 047-402-2495 |
指定施工会社
株式会社アートフォースジャパン | 〒414-0044 静岡県伊東市川奈1299 |
TEL: 0557-45-1109 FAX: 0557-45-7280 |
アキュテック株式会社 | 〒921-8002 石川県金沢市玉鉾4-73 |
TEL: 076-291-7911 FAX: 076-291-7997 |
株式会社新生工務 | 〒463-0013 愛知県名古屋市守山区小幡中1-8-17 |
TEL: 052-758-1750 FAX: 054-758-1751 |
指定施工会社
株式会社オートセット | 〒571-0002 大阪府門真市岸和田3-46-25 |
TEL: 072-803-6890 FAX: 072-803-7222 |
大和ランテック株式会社 | 〒541-0051 大阪府大阪市西区阿波座1-5-16 大和ビル8階 |
TEL: 06-4391-8811 FAX: 06-4391-8820 |
報国エンジニアリング株式会社 | 〒561-0827 大阪府豊中市大黒町3-5-26 |
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