1. HOME
  2. 事業案内
  3. 地盤改良工法
  4. RES-P工法
  5. 「RES-P工法」概要
地盤改良工法

groundre-inforcement

RES-P工法

「RES-P工法」概要

弱い地盤を強くして住まいの安心を守る

RES-P工法はパイルド・ラフト基礎工法の一種です。弱い地盤中にパイプ(細経鋼管)を貫入して、地盤とパイプの複合作用で地盤を強くして沈下を防ぐ、住宅の基礎地盤補強工法です。

一般財団法人 日本建築総合試験所 建築技術性能証明取得工法 GBRC性能証明第04-02号 改12
施工実績: 11万1千件(弊社管理分, 2025年4月現在)

RES-P工法の特徴

設計・施工の管理指導は、(株)設計室ソイルで一貫して行っております。

1.複合地盤補強として設計可能

2.残土処分が不要
本工法では残土(産業廃棄)は発生しません。現場がきれいです。

3.施工が迅速で、養生期間が不要
戸建住宅の場合は1日で施工が終わります。施工後すぐに基礎工事の着工が可能です。

4.軟弱層が厚い地盤にも適用できます。
自沈層(WSW≦1kN)が10m以上堆積している地盤でも適用可能です。
最大で深さ14mまで適用可能です。

5.狭小地でも施工可能
専用施工機は2t 車ベースの車両を使用します。
鋼管以外に機材がないため、余分なスペースを必要としません。

6.低振動・低騒音で施工します。

7.擁壁近傍で施工可能
直径48.6mmの細経鋼管を使用するため、地盤変位を生じません。

RES-P工法の適用範囲

適用地盤

粘性土地盤および砂質土地盤。
ただし、ピート地盤および地震時に液状化の恐れのある地盤には適用できません。

※:ピート地盤ならびに液状化発生の可能性がある地盤については、地域毎の地盤図などの既往資料の調査、または別途の地盤調査により、対象建築物の設計者の判断が必要です。

建設予定位置にてスクリューウエイト貫入試験(場合によっては平板載荷試験やボーリング調査、コーン貫入試験等を追加)を実施し、基礎下2mまでの地盤強度が表に示す条件を満足する地盤に適用できます。

適用構造物

A 小規模建築物
下記の1〜3の条件全てを満たす建築物が適用対象です。
1.地上3階建て以下
2.建築物高さ13m以下
3.延べ床面積1500㎡以下(平屋に限り3000㎡以下)

B 小規模工作物

適用基礎構造

長期設計荷重度が50kN/㎡以下の布基礎もしくは80kN/㎡以下のべた基礎に適用可能です。

基礎の長期荷重度と適用可能な地盤強度
基礎の長期接地圧 p(kN/m2 地盤の極限支持力度 qd(kN/m2 基礎下2mの平均WSW(kN)
p ≦ 30 60 以上 0.50 以上
30 < p ≦ 80 90 以上 0.75 以上

RES-P工法の設計

RES-P工法は、建物の荷重を支えるために、地盤の状態に応じて、地中に貫入するパイプの貫入深さと配置を決定します。RES-P工法では、パイルド・ラフト基礎工法の一種ですので、地盤がもともと持っている支持力と貫入させるパイプの支持力の2つの力を合わせて建物の荷重を支えます。

設計の基本的な考え方

RES-P工法では、建物の荷重(P)を地盤の支持力(Pc)とパイプの支持力(Pp)の両方で支持します。

RES-P工法で補強した地盤の長期許容支持力 qra と短期許容支持力 qre は、実験より求めた荷重分担比より、それぞれ次式で評価します。ただし、qre の値は qra の2倍以下とします。


ここで、qd は地盤強度(kN/m2)、Pd は設計パイプ耐力(kN)、A はパイプ1本あたりの負担面積(m2)です。

RES-P工法の設計フロー

パイプと基礎の関係

パイプと基礎本体は地震時の水平力などをパイプに与えないために一体化せず、パイプ頭部は根切り底から捨てコンクリート下端までの間に納めます。

RES-P工法の施工

RES-P工法は専用機械を用いて施工します。設計に基づいた配置の通りに、パイプ(細径鋼管)を回転圧入で地盤に貫入します。施工時にはパイプの鉛直性、貫入深さ、貫入抵抗を同時に記録します。パイプの仕様は表に示す通りです。材質および防錆処理は3種類から選択して使用します。

施工フローと専用施工機

パイプ仕様
径(mm) 48.6
肉厚(mm) 2.4
材質および防錆処理 ①溶融亜鉛めっき処理(JIS H 8641 HDZ40),または,同等以上の性能1)を施した一般構造用炭素鋼管(JIS G 3444 STK500)
②溶融55%アルミニウム-亜鉛合金めっき鋼板(JIS G 3321のAZ150)の仕様でめっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工したもの
③溶融亜鉛-6%アルミニウム-3%マグネシウム合金めっき鋼板(ZAM190)の仕様でめっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工したもの
④内面に溶融亜鉛めっき処理を施した鋼板(材質はSTK500の母材)をパイプ状に加工した後に、外面に溶融亜鉛めっき処理を施したもの(PPZ)
RES-P工法の施工例